Atelier Andanteでは14kgf(ゴールドフィルド)と天然石を使ってアクセサリーを作っています。
14kgfは近頃では多くのハンドクラフト作家が使うようになり、日本でも少し知名度が上がった気がします。
14kgfは通常のメッキと異なり、銀や銅や真鍮の芯に14金を厚く(芯素材の1/20以上の重さ)熱圧着させた素材で、色褪せや剥がれが殆どなく、長期間美しさを保ちます。
イエローゴールドよりも優しい色合いで、肌になじみが良く、見た目も高級感があります。
金の輝きをお手軽な値段で購入できるため、人気になってきました。
ところで、14kgfは剥がれることはあまりないのでが、酸化によって黒ずむことがあります。
特にこれから汗をかきやすい時期に突入し、アクセサリーをそのまま放置しておくと、真鍮のアクセサリー買えばよかった…と思うほど黒ずみます。
クリーナーできれいにしようにも硬度の低い天然石などがついていると、迂闊にクリーナーに入れたり超音波洗浄器に入れることもできません。
まずは酸化させないように小袋に入れて密封すると酸化を予防できます。ただし、完全に密封しない限り多少は酸化します。酸化させたくない方は、宇宙に行くと良いでしょう。
それから、普段つけ終わった後は、しっかりと見えない汚れを柔らかい布などで拭き取ることも大切です。
それでも、黒ずんでしまったあなた(私です)
色々調べてみたのですが、アメリカのコノシュアーズ社のデリケートクリーナーはパール、コーラル、オパールなどデリケートなジュエリーに使用できるとのこと。
早速購入し実験してみました。

左がデリケートクリーナー(中は液体です)、右は同社のウルトラソフトクロスです。
二層の布で構成されており、白い面は汚れ落とし、色付きの面は艶出しに用います。
デリケートクリーナーの蓋を開け、そのまま酸化したネックレスを液体にジャボン。
20秒で助けてあげてください。
そして、流水で洗い、水分をしっかりとってから、ソフトクロスの色付き面で優しくふき取ります。
左がbefore、右がafter。
付いている石はネオンブルーアパタイトです。

………。
やや、きれいになったような…?

もう一本試してみました。左側です。
密閉した袋に入れていたもののやや黒ずんでいたものです。
ゴールドコーティングが施されたヘマタイトが付いています。
こちらはかなりきれいになりました。アパタイトのものと比較するとしっかり輝きが戻っています。
ゴールドなどにも使えますが、あくまで主体はデリケートな石用のクリーナーなので、
がっつり酸化してしまったものは同社や他のメーカーから販売されているゴールド用のクリーナーを使ったほうがよさそうです。
細かいチェーンなどは特に落としにくいようです。付属のブラシを使ってもこれが限界でした。
ですが、普段からきちんとお手入れされている方にはお勧めできるかと思います。
というわけで
【まとめ】
1.普段は密閉した袋に入れる(チェーンが絡まないように紙などに巻くと良い。)
2.使用後は柔らかい布などで優しくチェーンや天然石を優しく拭く。
3.汚れが気になる時などはクリーナーを使う。定期的に使うのも◯。ただし使いすぎないこと。
後日談
自分用のネックレスチェーンの汚れが思ったより落ちなかった私は、ムキになってウルトラソフトクロスの白い面で酸化したチェーンをゴッシゴシ磨きまくり、ありえないことに金が剥げ、銀色になりましたとさ。
私が使っているチェーンの芯材は銀だったんですね。
これからはシルバーチェーンとして使います。
ううっ。
商品に限ってはそんなことはありませんのでご安心を。
なんせ受注製作。
ですが、クリーナーをゲットしたので、これからは製作してから密封し、発送前にクリーナとクロスできらっきらにしてお送りします。
本店:https://atelierandantey.shop-pro.jp
Creema :https://www.creema.jp/c/atelierandante/item/onsale